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本紙震災連載読み聞かせ 県内小学校で

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    神戸新聞社が県内各地の小学校で、25年前の阪神・淡路大震災の記憶を思い起こす本紙連載「記者が語る最初の1週間」の読み聞かせ授業を続けている。子どもたちに震災の記憶と教訓を語り継ぎたい、との思いをこめてー。(三好正文)

   「記者が語るー」は、毎週水曜の本紙朝刊で連載中。神戸新聞社会部(現・報道部)や阪神総局、淡路総局などに所属していた記者が震災直後の光景をつづっている。

    授業は担任教諭に記事を朗読してもらい、神戸新聞NIX推進部員が当時の被災状況や震災で得た教訓を話す。昨年11月スタートし、実施校は1月29日現在、6校。29日は、神戸市北区筑紫が丘3の筑紫が丘小学校であり、5年生34人に宮崎恵子教諭が読み聞かせた。

 神戸市灘区で火の手を前に「お母さん!」と叫ぶ少女、同市兵庫区の火災現場でバケツリレーを手伝おうとしたところ、男性から「今起きていることをしっかり記録して」と諭された記者―。児童たちは、写真を見ながら耳を傾けた。

 読み聞かせ授業は今後も数校で予定している。対象は小学2~6年生。問い合わせは神戸新聞NIX推進部☎078・362・7054

[写真㊤]阪神・淡路大震災の本紙連載を読む児童たち=筑紫が丘小[写真㊦]淡路島・富島地区の被害についてつづった本紙連載の朗読を聞く児童たち=洲本第三小

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 授業は、淡路島の小学校でもー。洲本市物部1の洲本第三小学校では1月28日、読み聞かせ授業があり、3年生81人が参加した。

 谷本真季教諭と佐藤七津(なつ)教諭が記事を朗読した。「富島地区は壊滅状態です」。震源に近い北淡町(現淡路市)から淡路総局デスクに電話する記者。同町で亡くなった39人の中に記者が親しかった小学校長がいた―。児童たちは、写真を見ながら聞き入った。

 震災で淡路島内では62人が亡くなった。石井里沙さんは「淡路島で大きな被害があったことを家族で話し合ってみたい」、新阜悠(におかゆたか)君は「災害に備え、命を守る行動を取りたい」と話した。