NIEニュース

新聞社の役割学ぶ 本紙社員が授業 神戸・葺合高

hukiaikoukou.JPGのサムネイル画像

    新聞社の社会的役割を学ぶ授業が12月20日、神戸市立葺合高校(同市中央区野崎通1)であり、1年生47人が神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーの話を聞いた。

 「総合的な探究の時間」の一環で、学校や企業、NPO法人などの15人が講師を務めた。三好アドバイザーは「地方紙記者の『現場』から」と題し、来年1月で発生25年となる阪神・淡路大震災の報道や、平成に発生した主な災害について解説。「戦時中の大地震や台風は過少に報道された。長期にわたる災害報道を通じて、記憶と教訓を語り継ぎ、次に備えたい」と話した。

 淡路島民に長年親しまれ、1966年廃線された淡路鉄道の企画展を開いたり、大学と連携して県内各地のまちづくりを支援したりしていることも紹介。「郷土史の掘り起こしや地域活性化に直接かかわることも、新聞社の社会的使命」と強調した。

 生徒の感想 王恵琳さん「震災時の記者の仕事を初めて知った。地域の記事をもっと読みたい」、笹木大雅さん「記者の仕事に興味をもった。災害時に正しい情報が必要なことが分かった」