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加古川・川西小6年生 震災時の状況を学ぶ 本紙記事で読み聞かせ

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 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)の記憶を思い起こす本紙連載「記者が語る最初の1週間」の読み聞かせ授業が11月14日、加古川市米田町平津の川西小学校であり、6年生56人が同校の藤池陽太郎教諭の朗読に耳を傾けた。神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーも参加した。

 藤池教諭は、神戸新聞の阪神総局・西宮市担当や社会部・警察署担当だった記者が当時を振り返った記事を読み聞かせた。JR甲子園口駅前で倒壊したマンション、神戸・長田でがれきの中から遺体を運び出す自衛隊員―。児童たちは、紙面に掲載された写真を見ながら聞き入った。

 三好アドバイザーは大震災当日、全壊した三宮の神戸新聞社本社で宿直勤務だった。本社やまちの被災状況や、平成に発生した主な災害を説明し、「人命を守る防災報道を続けたい」と話した。

 飯塚琉聖君は「25年前の出来事をもう一度伝えることは大事だと思った」、都築咲彩(さあや)さんは「現場から情報を伝える記者の仕事に関心をもった」、山木菜々珠(ななみ)さんは「どの地域も地震に強い、安全なまちづくりをしてほしい」と話した。児童たちは10月、東日本を縦断した台風19号の被害を伝える各地方紙を読み比べた感想も出し合った。=16日付朝刊東播版

[写真説明]本紙連載記事を読み、阪神・淡路大震災を学ぶ川西小6年生=加古川市米田町平津