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地域の魅力 壁新聞で発信 「3年とらふぐ」テーマに小中生 南あわじ

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 「福良湾の海の恵み」をテーマに、1泊2日で壁新聞を作るイベントが11月16~17日、南あわじ市の国立淡路青少年交流の家であり、島内外の小中学生17人が参加した。淡路島の冬の味覚「淡路島3年とらふぐ」を取材し、新聞を作成した。

 島の魅力を子どもたちに発信してもらおうと、交流の家が主催。神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーが講師を務めた。

 1日目、子どもたちは5班に分かれ、若男水産(同市福良甲)が福良湾で養殖しているトラフグを取材。湾内のいけすで、前田若男社長(49)から、3年目までに半数が死ぬなど養殖の苦労話を聞いたり、共食いを避けるため二ッパーでトラフグの歯を切る作業を体験したりした。

 2日目は班ごとに記事を書き、見出しを考え、写真を貼って新聞を完成させていった。9月、交流の家の主催で、湾内で釣った魚を調理・試食した体験を書いた班もあった。

 完成した新聞は、トラフグの成長に合わせ、船でいけすをけん引し沖に移す話を書き込んだり、フグの形に切った色紙に記事を書いたりするなど、深い取材や工夫が光った。紙面にタイやアジの写真を泳がせ、「ギョギョッと新聞」と名付けたところもあった。

 新聞は同市内の観光施設などに展示される。神戸大付属小5年、岩元陽南(はるな)さんは「取材したことを全部書けなかったけど楽しかった」と話した。

[写真説明]完成した壁新聞を紹介する子どもたち=国立淡路青少年交流の家