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多可高生が「読み比べ」 台風被害伝える新聞各紙

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 10月12~13日、東日本を縦断した台風19号の被害を伝える新聞各紙を読み比べる授業が11月12日、多可町中区東山の多可高校であり、2年生30人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーが講師を務めた。

 使用したのは、甚大な被害が出た地域のブロック紙・地方紙(信濃毎日新聞、河北新報、福島民報、下野新聞、神奈川新聞)と神戸新聞。10月16日付までの朝刊や号外を集めた。

 台風19号の被害は、猛烈な雨の影響で7県の71河川135カ所で堤防が決壊。死者・行方不明者は95人に上っている。生徒たちは6班に分かれ、各紙を読み、「号外から被害の大きさが伝わってくる」「ダムの緊急放流の課題を書いた記事に関心を持った」などと発表した。

 続いて、自らが住む地域の防災マップを調べ学習。三好アドバイザーは、平成に発生した災害についても紹介し、「一つ一つから教訓を学ぶことが大切」と強調した。竹本野乃香さんは「これからの災害にどう備えるか、自分たちができることを考えたい」と話した。=14日付朝刊北播版

[写真説明]台風19号の被害を伝える新聞各紙を読み比べる生徒たち=多可高校

 生徒の感想 大山亮さん「下野新聞の号外から、栃木でも大きな被害が出たことがよく分かった」、山本悠真さん「新聞製作にたくさんの人がかかわっていることを知った」