手作り壁新聞基に演劇創作 尼崎・ピッコロシアターで高校生ら
2019年08月10日
高校生らが気になる新聞記事を集めて壁新聞を作り、その内容から演劇を発表する実技教室「まわしよみ新聞&演劇ワークショップ」(神戸新聞社後援)が8月9日、尼崎市南塚口町3のピッコロシアターであった。
ピッコロシアターが2015年度、新任教職員向けの研修として始め、昨年度からは門戸を広げて世代間交流の場となっている。
阪神間の高校生と大学生、ピッコロ劇団員の計23人が5グループに分かれ、広島の原爆被害や、阪神と阪急電鉄が梅田駅を「大阪梅田駅」に変えることを報じた記事を挙げ、「8月だなと思う」「知らなかった」などと切り取った理由を説明した。
その記事を大きな紙に貼り付け、題字や解説を加えて壁新聞を作った。新聞作りは神戸新聞NIX推進部の三好正文アドバイザーが指導。その後、ピッコロ劇団の本田千恵子さんの指導を受けながら、壁新聞の中からさらに興味深い記事を選び、せりふや動きを考えて演劇を作り上げた。
県立尼崎高校2年で演劇部の中村萌々華(ももか)さん(16)は「初対面の人と壁新聞を作って仲が深まり、相手を知ることができた」と話した。
[写真説明]興味味のある記事を切り取って壁新聞を作る参加者=尼崎市南塚口町3