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本紙記事使い防災学習 備えのあり方考える 舞子高

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 県立舞子高校(神戸市垂水区学が丘3)環境防災科の3年生34人が10月26日、神戸新聞パートナーセンターの授業を受けた。
 同センターは、2016年3月まで神戸新聞朝刊で連載された兵庫県の災害史を紹介する映像写真部の企画「災事記」の巡回写真展を県内各地で開いており、授業はその一環。舞子高校では10月初めから約3週間、全校生徒が見られるよう玄関口に展示された。
 この日はまず、冨居雅人・副センター長が、1925年の北但大震災、95年の阪神・淡路大震災をはじめ、今年で発生から50年となった67年の六甲山系豪雨災害といった台風による土砂災害、2004年の台風23号被害、都市型の新たな災害として全国の注目が集まった08年の都賀川水難事故などを振り返った。そのうえで「人間は忘れる生き物。遺物を守り、教訓を伝え続ける積み重ねしかない」とし、さまざまな災害に対し「最悪を想定しながら最大、最善の備えを考える」ことの大切さを語った。
 また、阪神・淡路大震災発生時に記者として本社ビルで宿直勤務だった三好正文・センター長は神戸新聞のこれまでの報道から、「時代によって災害像は異なる。それぞれの防災知識が命を守ることにつながる」と話し、「災害時のニュースはライフライン」と新聞情報の活用を訴えた。