過去の例会について
2024年2月例会

「たかが、されどの人力車」

株式会社時代屋 代表取締役
藤原 英則 氏

 神戸新聞情報文化懇話会の2月例会が28日、ホテルオークラ神戸(中央区波止場町)であり、東京・浅草の観光人力車会社「時代屋」社長の藤原英則さんが「たかが、されどの人力車」と題して講演しました。
 藤原さんは1955年生まれ、長田区出身。兵庫高校から同志社大学に進み、76年に結成した「人力俥友之会」を名物サークルに育てた。大手電機メーカーに就職後も、87年に社会人サークルとして「時代屋」を創設、99年に法人化しました。
 講演では、自身を「兼業の達人」と紹介。副業ではなく、覚悟を持って二足のわらじをはくことで「問題を本質的に解決する習性が身に付いた」と振り返り、会社員にも「ライフワークという長期的視点が必要」として、定年後を見すえた人生設計を呼びかけました。
 経営者としては人力車のほか、伝統芸能や武道の幅広い趣味を生かして、日本文化体験にも事業を展開。インバウンド(訪日客)の多様な関心にもマッチし、「強力な観光資源」だと強調する一方、継承の危機にある現状を指摘し、「日本文化の価値観を体現し発信できる人材を育成していきたい」と力を込めました。

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