「追い込まれた岸田総理 ~どこへ行く日本政治~」
政治ジャーナリスト、元日本テレビ政治部次長兼解説委員
青山 和弘 氏
神戸新聞情報文化懇話会の1月例会が31日、中央区港島中町6の神戸ポートピアホテルで開かれ、政治ジャーナリストの青山和弘さんが「追い込まれた岸田総理―どこへ行く日本政治」と題して講演しました。
青山さんは1968年、千葉県生まれ。東京大文学部を卒業後に日本テレビに入社し、政治部の記者を長年務めました。国会や官邸、自民党などを担当し、与野党を問わず多くの政治家を取材してきました。
青山さんは、自民党派閥の裏金問題について、岸田文雄首相の耳には早くから「東京地検が動いている」との情報が入っていたと明かしました。ただ、首相に危機感がなく、問題が拡大し、解散・総選挙を仕かける時期を逃したといいます。
「ポスト岸田」の候補として、河野太郎氏や石破茂氏らを挙げたが、いずれも決定的ではないと指摘。外相の上川陽子氏は「安定感がある。今のタイミングなら女性初の総理もあり得る」と持論を展開しました。
野党については、立憲民主党は自民党の受け皿になり得ず、日本維新の会も2025年大阪・関西万博の不評で勢いを失っていると解説しました。
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