「落語の笑い、その魅力を神戸新開地・喜楽館から届けたい」
寄席三味線奏者
内海 英華 氏
神戸新開地喜楽館支配人・ABC放送アナウンサー
伊藤 史隆 氏
神戸新聞情報文化懇話会の12月例会が22日、中央区のホテルオークラ神戸でありました。寄席三味線奏者の第一人者で女道楽(三味線漫談)継承者の内海英華さんと、神戸新開地・喜楽館支配人でABC放送アナウンサーの伊藤史隆さんが、落語や女道楽の魅力を解説しました。
伊藤さんは神戸大卒業後、朝日放送にアナウンス職で入社。2023年に定年退職を迎え、アナウンス業務を続ける傍ら、同館支配人に就任しました。
内海さんは、上方落語界でも数少ない寄席三味線として活躍。大阪で唯一の「女道楽」を継承しました。12年には文化庁芸術祭賞大衆芸能部門大賞を受賞しました。
大学時代、落語研究会に所属していた伊藤さん。「寄席は大人のUSJ」と、ユーモラスに表現した上で「こんなご時世だからこそ、喜楽館に足を運び、落語で笑ってほしい」などと来場を呼びかけました。
伊藤さんの紹介で登壇した内海さんは、桂米朝や桂枝雀らの出ばやしを演奏した後、女道楽を披露。抜群の演奏力に大きな拍手が送られたほか、軽妙な語り口で笑いを誘いました。
講演終了後には約120人が参加して懇話会のパーティーが開かれ、神戸新聞社の高梨柳太郎社長や久元喜造・神戸市長らがあいさつしました。
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