人生100年時代~デジタルから始まる私たちの未来」
ITエバンジェリスト 世界最高齢プログラマー
若宮 正子 氏
神戸新聞情報文化懇話会の11月例会が27日、中央区のホテルオークラ神戸でありました。シニア世代も楽しめるスマートフォン用アプリを開発し、世界最高齢のプログラマーとして知られる若宮正子さん(88)が「人生100年時代 デジタルから始まる私たちの未来」と題して講演しました。
若宮さんは1935年、東京生まれ。銀行退職後にパソコンを習得してアプリを開発。国連で高齢者とITに関するスピーチをしたほか、政府のデジタル田園都市国家構想実現会議メンバーも務めています。
講演では、銀行勤務時代にそろばんが不要になったのを目の当たりにし「自分でパソコンを買って気の向くままにいじっていた」と紹介。操作するうち「孤独で動けない高齢者にこそパソコンの力が必要」と思うようになったと話しました。
一方、日本は他国に比べ、高齢者のスマホ利用率が低いことに懸念を示しました。「自分の生活に必要がない」と考える人が多いとの調査結果を示し、デジタルは楽しいものであり、高齢者自身を助ける手段だと知ってもらう重要性を説きました。
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