「目指せ悲願のアレ(優勝) 岡田阪神の現状と課題」
デイリースポーツ評論家
中田 良弘 氏 井川 慶 氏
神戸新聞情報文化懇話会の8月例会が21日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルであり、いずれも阪神タイガースOBでデイリースポーツ評論家の中田良弘さん(64)と井川慶さん(44)が「目指せ悲願のアレ(優勝)岡田阪神の現状と課題」をテーマに講演しました。
中田さんは1985年、主に先発で12勝5敗の好成績を収め、日本一に貢献。井川さんは2003年に20勝(5敗)を挙げて最多勝、MVP、沢村賞に輝き、同年と05年に優勝へ導きました。
岡田彰布監督の指揮下で、18年ぶりの優勝へのマジックナンバーを「26」とする阪神。中田さんは、陰の立役者に平田勝男ヘッドコーチの存在を挙げ「(選手との間で)クッションになっている。いい組織にはいい参謀がいる」としました。
打線では1番近本光司選手(淡路市出身)、2番中野拓夢選手のほか、大山悠輔選手について「ずっと4番に座っているのが大きい。柱が崩れたらチームはこの位置にいなかった」とたたえました。安定する投手陣のうち、ブレークした村上頌樹投手(南あわじ市出身)について、井川さんは「球の回転がずれずに縦になっており、なかなかできないので打ちづらい球質だ」と解説しました。
今後の「アレ」について、中田さんは「2~4位でつぶし合いをしているので(勝率)5割でずっといけば大丈夫。安心してください」と呼びかけました。さらに38年ぶりの日本一に向け「岡田監督の選手起用がずばり当たりそう」と言い、井川さんは「今年はチャンス。いい勝負になると思う」と期待を込めました。
(C)神戸新聞社 ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。