「チャットGPTがもたらすビジネス変革」
第一生命経済研究所 ライフデザイン研究部主席研究員
柏村 祐 氏
神戸新聞情報文化懇話会の7月例会が27日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸であり、第一生命経済研究所ライフデザイン研究部主席研究員の柏村祐(たすく)さんが「チャットGPTがもたらすビジネス変革」と題して講演しました。
柏村さんは1972年、神奈川県出身。中央大商学部を卒業後、第一生命保険に入社し、IT企画部門・事務企画部門で勤務しました。2018年に同研究所に移り、現在は九州大学の客員教授も務めています。
チャットGPTは、米国の企業が開発した生成AI(人工知能)。この有料版を研究している柏村さんは「AIは感情がなく疲れない」として、情報の収集や整理、草案の作成をAIにしてもらうことを提案。「最後の判断や修正のみを人間がすれば、企業の生産性は飛躍的に向上する」と指摘しました。
また、生成AIは文字だけでなく画像や音声、動画も認識して即座に判断や分析ができることを紹介。人手不足の日本では、大きく貢献できる可能性を示唆しました。一方でマイナス面にも言及。偽のニュース作成や拡散を容易にできることや、殺人兵器の開発など軍事面での転用に懸念を示しました。
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