「いらない人は一人もいない―MLBに学ぶ一流の組織論」
国際ビジネス・スポーツアナリスト
タック 川本 氏
神戸新聞情報文化懇話会の5月例会が26日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸であり、国際ビジネス・スポーツアナリストのタック川本さんが「いらない人は一人もいない MLBに学ぶ一流の組織論」と題して講演しました。
川本さんは東京都出身。早稲田大を卒業後、米国でビジネスコンサルタントとして活動。その後、ロサンゼルス・エンゼルスなど米メジャーリーグ(MLB)の3球団でスカウトや国際編成を担当し、現在はテレビ、ラジオへの出演や講演会などでも活躍しています。
川本さんは「米国では『経営戦略と教育はメジャーリーグに学べ』と言われている」と切り出し、各球団がテレビ放映権やスポンサーから、うまく収入を得ている構造を解説。
また、メジャーの各球団は「平均すると7~9軍までリーグを抱えている」とし、ドラフト指名を受けて入団した選手たちが技術のみならず、人間力まで評価されながらメジャー(1軍)へ上がっていくエピソードも語りました。
「成功者になるための要素」としては「高い志を持ち自己満足しない」「収入の一部は他人のために使う」などを挙げ「人生にコールド試合はないので、勇気を持って諦めないことが大事」と呼びかけました。
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