「日本から見たウクライナ:過去・現在・未来」
神戸学院大学教授
岡部 芳彦 氏
神戸新聞情報文化懇話会の3月例会が31日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルであり、神戸学院大学教授の岡部芳彦さん=姫路市=が、ロシアから侵攻を受けているウクライナの「過去・現在・未来」をテーマに講演しました。
岡部さんは1973年、神戸市生まれ。大阪大大学院経済学研究科博士課程を満期退学。ウクライナ研究会(国際ウクライナ学会日本支部)の会長を務め、研究の第一人者としてテレビや新聞などのメディアでも活躍しています。
ウクライナでは現在のゼレンスキー氏が大統領になるまで汚職が横行しており、同氏がそのような体質を変えたと指摘。一方で、ロシアに対しては常に協調的な姿勢だったため、ロシアのプーチン大統領から「弱腰につけ込まれた可能性がある」と話しました。
また、侵攻の約1年前にロシアがウクライナ付近で大規模な軍事予行演習をしていた事実や、元コメディアンのゼレンスキー氏は場当たり的で長期的視野がないことに言及。このほか、神戸学院大にもウクライナ出身の学生や教諭がいると紹介し、神戸との関わりに触れました。
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