「素晴しきひょうごの城と、神戸の城の魅力」
城郭研究家
本岡 勇一 氏
神戸新聞情報文化懇話会の2月例会が28日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルであり、城郭研究家の本岡勇一さん=兵庫県稲美町=が県内や神戸の城の魅力をテーマに講演しました。
本岡さんは1969年、同町の出身。近畿大法学部を卒業後にIT会社に入り、現在はCGによる城跡再現を通じて観光振興や文化財活用に取り組んでいます。これまで約3500の城跡を巡ったといい、メディア出演も多い。
県内では姫路城が有名だが、他にも古代に築かれた城や中世の山城など多様にあり、「兵庫はお城県と言える」と指摘。明石城などを例に挙げながら、絵図や古写真などの史料を基に自身がどのように城を再現しているかを説明しました。
県内では旧五国のうち播磨地域で築かれた城が多いといいました。これは、西に備前国と接していたことや、戦国時代に合戦が多く臨時の城ができたことが理由として挙げられるといいます。
神戸は都市化が進み痕跡をとどめていない城も多いが、花隈城や滝山城など中心部でも有名な城跡があると説明。「当時を想像しながら散策し、現地の人と交流するのも楽しいですよ」と語りかけました。
(C)神戸新聞社 ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。