「コロナ後の観光の展望、インバウンドの今後は」
航空・旅行アナリスト
鳥海 高太朗 氏
神戸新聞情報文化懇話会の1月例会が30日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸であり、航空・旅行アナリストで帝京大学非常勤講師の鳥海(とりうみ)高太朗さんが「コロナ後の観光の展望、インバウンドの今後は」と題して講演しました。
鳥海さんは1978年、千葉県生まれ。成城大学経済学部を卒業後、城西国際大学観光学部助手などを経て現職。航空会社のマーケティング戦略を主に研究し、雑誌での執筆やテレビの解説で活躍しています。
鳥海さんは、新型コロナウイルス感染拡大前後のインバウンド(訪日客)について、約3200万人(2019年)から約25万人(21年)に減ったと紹介し「ほぼ鎖国状態だった」と説明。一方で、22年10月以降は想定以上に増え「今年は2千万人以上になるのではないか」と推測しました。
その背景に、旅行先として日本の人気が高い状況や円安、人々に「遠くへ行きたい」という欲求があることなどを挙げ、「インバウンドの完全回復は近い」と強調。日本人海外旅行者の回復はまだ時間がかかるとしつつ「リアルな旅の満足感は現地でしか味わえない」と旅行需要は必ず戻ると予測しました。
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