「アフターコロナの観光再生~地域資源を活かした持続可能な観光・"兵庫テロワール旅"の可能性」
ひょうご観光本部ツーリズムプロデューサー
古田 菜穂子 氏
神戸新聞情報文化懇話会の11月例会が29日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルでありました。ひょうご観光本部ツーリズムプロデューサーの古田菜穂子さんが「アフターコロナの観光再生」と題し、兵庫の観光の可能性について講演しました。=写真(撮影・中西幸大)。
古田さんは1961年、岐阜市生まれ。民間登用で岐阜県観光交流推進局長に就き、観光振興で大きな成果を挙げた。現在は同県観光国際戦略アドバイザーや兵庫県立大学大学院特任教授も務めています。
古田さんは岐阜県での取り組みを紹介し、下呂温泉や白川郷など県内に点在する観光資源をつなぎ、面として発信することに注力したと説明。住民から募った場所や歴史・文化を磨いて観光資源にし、知事が世界各地でトップセールスした結果、インバウンド(訪日客)が8年で約12倍に増えたと紹介しました。
兵庫県は、旧五国の風土や歴史の奥深さ、充実した交通網などが長所だとし、地域性や文化の背景を大切にし、経済が回る仕組みをつくる重要性を強調。「地域の魅力を再発見し、多くの人々と分かち合うことこそが観光の持つ最も大事な力」と力説しました。(安福直剛)
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