「2022年政局展望と岸田政権の課題」
政治ジャーナリスト
細川 隆三 氏
神戸新聞情報文化懇話会の1月例会が26日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸であり、政治ジャーナリストの細川隆三さんが「2022年政局展望と岸田政権の課題」をテーマに講演しました。
細川さんは1967年、東京都出身。慶応大学法学部を卒業後、テレビ朝日に入社しました。30年の政治記者歴の間、17人の総理大臣を取材し、番組「報道ステーション」などにも出演しました。細川護熙(もりひろ)元総理は、遠縁に当たります。
今夏に参院選があるのを踏まえ、細川さんは「今年前半の政界は、選挙を中心に動く」と強調。一方で、昨年の衆院選に続いて連勝を期する岸田政権にとって、新型コロナ対策▽経済再建▽国会運営―という三つの課題があると話しました。
コロナについては、オミクロン株が想定以上の流行だったとはいえ、ワクチンの追加接種への取り組みが遅いとしました。経済面では、岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の内容が不明瞭だと指摘。また自民党の国会運営では、連立を組む公明党と躍進を遂げた日本維新の会との間で板挟みが生じている現状を紹介しました。
このほか、安倍晋三元総理の影響力がいまだに根強い現状など、自身の取材経験を踏まえたエピソードも披露しました。
(C)神戸新聞社 ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。