「阪神最後の優勝監督 岡田彰布氏が語る 道一筋の信念」
デイリースポーツ評論家
岡田 彰布 氏
神戸新聞情報文化懇話会の12月例会が22日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルであり、阪神タイガースの元監督でデイリースポーツ評論家の岡田彰布(あきのぶ)さんが、自身の野球人生を踏まえ、阪神を中心とした球界の現状を話しました。
岡田さんは1957年、大阪市出身。79年度にドラフト1位で阪神に入団し、主力として活躍した。現役引退後は阪神やオリックスの監督を務め、2005年には阪神をリーグ優勝に導いています。
阪神の2軍監督時代を振り返り、当時の1軍監督だった野村克也さんが2軍の試合を全く見に来なかったなどのエピソードを紹介。2軍選手も懸命に競っている点に触れ、「1軍も含めたチーム全体が同じ方を向くべきだ」と力説しました。
今年優勝を競ったヤクルトや巨人では高卒の選手が活躍しているのに対し、2軍から選手を育てる組織になっていないと阪神の現状を厳しく批判。「ヘッドハンティングのようなことを繰り返して下が育たない」とし、「はっきり言って、選手の育成は12球団で最低だ」と断じました。
また、話題となっている日本ハム新監督の新庄剛志さんの今後なども辛口で予想し、会場の笑いを誘いました。
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