「佐渡裕がオペラの魅力を語り尽くします!」
兵庫県立芸術文化センター芸術監督
シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者
佐渡 裕 氏
神戸新聞情報文化懇話会の9月例会が21日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルでありました。県立芸術文化センター芸術監督で世界的指揮者の佐渡裕さんが、「佐渡裕がオペラの魅力を語り尽くします!」と題して講演しました。
佐渡さんは京都市立芸術大学卒業後、故レナード・バーンスタインさんや小澤征爾さんらに師事。ヨーロッパで一流オーケストラの客演を重ねています。
ベートーベンの「第九」を200回以上指揮したが、「彼が何を考えていたのか僕も分からない」「妄想するから面白い」と佐渡さん。曲や詞の背景を「推理小説を解くように考える。楽譜は設計図」との考えを示しました。
音楽の力、面白さを感じた原点は小学校だという。佐渡さんの笛に合わせて級友が歌った体験を語りながら、縦笛を取り出して「タイガーマスク」のテーマ曲を吹いた。フルートでは「ダニーボーイ」も演奏しました。
「ばらの騎士」「蝶々(ちょうちょう)夫人」などを解説してオペラの思い出も披露。「考えの違う者同士が共振し、一つの音楽を作るのが重要」と話した。最後は佐渡さんと交流のあるオペラ歌手2人が「椿姫(つばきひめ)」の2曲を歌い、会場を盛り上げました。
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