「新政権の課題と展望」
政治行政アナリスト
本田 雅俊 氏
神戸新聞情報文化懇話会の9月例会が29日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルであり、政治行政アナリストの本田雅俊さんが「新政権の課題と展望」と題して講演しました。
本田さんは1967年、富山県生まれ。慶応大大学院を修了後、大学講師や内閣官房副長官秘書などを務めた。幅広い人脈を生かして現代政治を分析し、執筆や講演活動など多方面で活躍しています。
菅義偉首相の新政権発足の過程については、安倍晋三前首相や菅氏の言動に多くの前兆があったとし、「菅さんは野心満々ではないが、『Xデー』のため心の準備はしていた」と指摘。〝苦労人〟や〝庶民派〟のイメージもあるが、「実際は非常にしたたかで強い意志がある」と評しました。
新政権が掲げる政策テーマが、携帯料金や不妊治療など身近な問題が多いことなどを踏まえ、菅氏の性格にも触れつつ、「もともとトップを支えることを得意とし、長期政権を目指してはいないだろう」との見方を披露しました。
また、想定される衆院解散・総選挙のタイミングを上げながら、自民党内の派閥争いの行方や、高い支持率の維持が課題になるとしました。
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