「目からうろこの天気予報」
気象予報士
南 利幸 氏
神戸新聞情報文化懇話会の8月例会が24日、神戸市中央区北野町1のANAクラウンプラザホテル神戸であり、気象予報士の南利幸さん(55)=西宮市=が「目からうろこの天気予報」と題して講演しました。
南さんは気象キャスターとしてテレビで活躍。NHK総合のニュース番組「おはよう日本」や「Live Loveひょうご」などに出演しています。
講演では、地球温暖化を踏まえ、今年8月の神戸の気温を解説。4~23日の20日間の平均気温は30・2度で、引き続き高温が続くとみられることから、「100年以上の観測の歴史の中で、一番気温が高い8月になる可能性がある」としました。
最近10年間の8月の神戸の平均気温は28・9度で、米領グアムや米ハワイと変わらないと指摘。さらに、最近10年間の神戸の年間平均気温は、1980年代の宮崎と同じ17・1度だとし、「九州の環境が神戸に移っている」と説明しました。
南さんは「気温、海水温が高く、激しい雨が多い。災害が発生しやすい状態で、情報を活用して、早めの避難を」と強調。天気予報で「降水確率40%」の場合は、傘を持って出るようアドバイスしました。
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