「2019年経済展望
~正念場を迎えるグローバル経済」
有限監査法人トーマツ
リスク管理戦略センターマネージャー
対木 さおり 氏
神戸新聞情報文化懇話会の1月例会は30日、神戸市中央区波止場町の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催しました。
有限責任監査法人「トーマツ」マネジャーの対木(ついき)さおりさんを講師に迎え「2019年経済展望~正念場を迎えるグローバル経済」と題してご講演頂きました。
対木さんは山形県出身で、東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。現在は同法人で、マクロ経済や国際金融規制の分析に携わっています。
講演では日本経済の概況として、消費税引き上げの影響に着目。キャッシュレスによるポイント還元などの対策は、引き上げの影響を先送りにする効果が想定されるとしました。ただ、ポイント還元の終了時期が東京五輪・パラリンピック前であることから「終了後の反動減が懸念される」と指摘ました。
グローバル経済の動向では、中国について「経済をけん引するのは、制約が少ないサービス産業だと位置づけている」と分析し、英国のEU離脱問題や仮想通貨の動向、東京五輪に向けた関連投資などのトピックを挙げ「2019年は、さまざまな変化を引き起こす転機の年となる可能性がある」と評しました。
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