「ポスト平成、日本の行方」
ジャーナリスト
テレビ朝日コメンテーター
川村 晃司 氏
神戸新聞情報文化懇話会の11月例会は30日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で開催しました。
ジャーナリストでテレビ朝日コメンテーターの川村晃司さんを講師にお招きし、「ポスト平成、日本の行方」をテーマにご講演頂きました。
外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案が衆院を通過したものの、具体的な課題が審理し尽くされなかったとし、「官僚が規則を定めればいいという、省庁にお任せだ。立法府が責任を果たせていない」と批判。「政党政治の崩壊が平成の時代とともに進行してきた」と指摘しました。
一方、新天皇の「即位の礼」には、アルゼンチンで開催中の20カ国・地域(G20)首脳会合に参加している国や地域の要人が出席を表明しているといい、「平成の先の日本に対する期待がひしひしと伝わってくる」としました。
日本と中国、北朝鮮、ロシアそれぞれとの関係にも言及。特に日ロ関係では、来年6月に大阪で開催されるG20でプーチン大統領との会談が見込まれ、「安倍晋三首相の中では歯舞群島と色丹島の2島返還で固まっているかもしれない。保守層を押しとどめられるのは安倍首相だけだ」と観測。「2019年はポスト平成の実態が見える年だ」と話しました。
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