過去の例会について
2018年6月例会

「応仁の乱を再考する」
国際日本文化研究センター助教
    呉座 勇一 氏

 神戸新聞情報文化懇話会6月例会は、6月28日午後0時20分から、神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区波止場町5)にて開催。
 国際日本文化研究センター助教の呉座勇一さんを講師に迎え、「応仁の乱を再考する」と題してお話しいただきました。


 呉座さんは東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科研究員などを経て、2016年から現職。記録的ヒットとなった「応仁の乱」(中公新書)など、中世史に関する著書を多く持たれています。


 講演では、ヒットの理由を「桶狭間の戦いと違い、応仁の乱は名前を知っていても説明できる人が少ないから」と見立てました。歴史上の位置付けを「日本史の転換点」と述べ、「京都中心の秩序が解体され、なし崩し的に地方分権になった」と解説しました。


 ただ、最高権力者だった将軍足利義政にも「転換点との認識はなかった」と指摘。「誰しも目の前の事象を従来の延長線上で考えがち」と語り、時代の変化をつかむ難しさを強調しました。
 その上で、将軍家も東西両軍の大名も判断を誤り、乱を拡大、長期化させた点に触れ「失敗例の宝庫。リーダーとしての反面教師にすると、私たちの教訓になる」と話しました。

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