「訪日中国人の
観光と消費行動」
三菱総合研究所研究員
劉 瀟瀟氏
神戸新聞情報文化懇話会の5月例会は28日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開催しました。
三菱総合研究所研究員の劉瀟瀟(りゅう しょうしょう)さんに「訪日中国人の観光と消費行動」と題してご講演頂きました。
劉さんは中国・北京市生まれ。中国の大学を卒業後、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)中国法人に入行。その後東京大学大学院を経て、三菱総合研究所に研究員として勤めていらっしゃいます。
講演では、「爆買い」で知られた訪日中国人の観光形態が、ここ数年の間に変化していることを紹介。中国人観光客の観光ビザ発給件数が、2016年に個人と団体件数が横並びになった事例に触れ、「自由な旅行を楽しむ人が増え、重い家電を今までのように買うことはなくなった。その分旅に〝体験〟や〝特別さ〟を求めるようになった」と指摘しました。
また、2018年に入り、日本を訪れた中国人は20、30代の若者が最も多いと説明し、「会員制交流サイト(SNS)がインバウンド(訪日外国人観光客)事業の鍵。観光客の目線になって地域の魅力を発信することが、新しい消費の創出につながる」と力を込めました。
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