「安倍政権の行方」
政治評論家
有馬 晴海 氏
神戸新聞情報文化懇話会月例会は、20午後0時20分からANAクラウンプラザホテル神戸(神戸市中央区北野町1)で開催しました。
10月の衆院解散総選挙が取りざたされる中、講師に政治評論家の有馬 晴海(ありま・はるみ)さんに、「安倍政権の行方」と題して政治のテーマでお話しいただきました。
有馬さんはリクルート出身。1985年、国会議員秘書に転身。96年に政治評論家として独立しました。小泉純一郎首相の後継選びの際、安倍晋三氏ら候補4人の名前から1文字ずつ組み合わせて「麻垣康三」と名付けたことでも知られています。
憲法改正の国会発議に必要な議席を持つ中で、安倍首相がなぜ今、衆院解散を考えるのか。以前から10月22日投開票の可能性を指摘してきた有馬さんは「臨時国会が始まれば、スキャンダルを野党に追及され、上がり始めた内閣支持率がまた下がるかもしれない」と指摘。
不倫疑惑を報じられた山尾志桜里衆院議員を含め、民進党で離党ドミノが始まった点などを挙げ「『だったら、今やったほうがいい』と首相が判断した」と解説。首相が悲願とする改憲については「(国会発議に必要な衆参の)3分の2の議席だけでうまくやればいいものではない」として、国民も含めた議論を求めました。
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