「気象情報の裏話」
気象予報士
半井 小絵 氏
神戸新聞情報文化懇話会2月例会は、2月21日午後0時20分から、神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区波止場町5)にて開催。気象予報士の半井小絵(なからいさえ)さんに「気象情報の裏話」と題してご講演頂きました。
半井さんは伊丹市出身。日本銀行大阪支店に在職中の2001年気象予報士の資格を習得し、翌年から9年間NHKの気象キャスターを務められました。現在はラジオの気象キャスターや防災講演会などを手掛けていらっしゃいます。
1934(昭和9)年の室戸台風を経験した祖母の影響を受け、気象に興味を持ったとのこと。気象キャスター時代は複雑な天気図を読み込んで分析し、ポイントを絞って分かりやすく説明する難しさを日々感じていたと語りました。
2008年に起きた都賀川(神戸市灘区)の水難事故などを例に、局地的な豪雨は予測が難しいことを説明し、「雨雲が長く停滞すると災害の恐れも出てくる。少しの大気の揺らぎで気象は大きく変わる。『自分だけは大丈夫』と考えずに、防災情報を正しく活用してほしい」と訴えました。
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