「2017年 どう変わる世界と日本」
ニッセイ基礎研究所上席研究員
伊藤 さゆり氏
神戸新聞情報文化懇話会の1月例会は25日、ホテルオークラ神戸(神戸市中央区波止場町2)で開催しました。ニッセイ基礎研究所の上席研究員、伊藤さゆりさんに「2017 どう変わる世界と日本」と題してご講演頂きました。
伊藤さんは1987年に早稲田大政治経済学部を卒業後、05年に同大大学院商学研究科の修士課程を修了。01年に同研究所に入社、12年から現職。
伊藤さんは、波乱の多かった昨年と同様に、17年を「激動の年」と位置付け、長年続いたグローバル化や金融政策への依存が修正方向へ向かうことを指摘。そうした中、米国のトランプ政権について「減税や雇用の拡大などで一時的には好調かもしれないが、国内回帰傾向による新興国への悪影響などリスクも多い」と話しました。
また秋に共産党大会がある中国にも触れ、「さらなる成長の可能性があるが、楽観視できない」としました。
「経済などが好調に見えても、英国のEU離脱などから18年までは不透明な時期が続く。日本は、他国の動向に左右されないようなしっかりとした経済基盤をつくるべきだ」と結びました。
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