「選ばれる都市をめざして
~私たちが取り組むべきこと」
甲南大学経済学部教授
石川 路子氏
神戸新聞情報文化懇話会の11月例会は22日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開催。甲南大学経済学部の石川路子(のりこ)教授に「選ばれる都市をめざして―私たちが取り組むべきこと」と題してご講演頂きました。
石川教授は1993年に神戸大学工学部環境計画学科を卒業。2004年に大阪大大学院博士後期課程修了、10年に甲南大学へ着任されました。
石川教授は、かつては高賃金が得られる都市に人口が集中したが、世界的に近年、住環境や都市構造、安全性の満足度が高い都市に人気が集中しているデータを示し、「生活の質の保証こそ選ばれる街」と考察しました。
経済の効率性を「円滑な社会のつながり」とし、都市経済学で注目が集まる地域コミュニティーの重要性を指摘。「子どもや若者に多様な機会がもたらされる社会の構築が必要。彼らに選ばれ、彼らが可能性を発揮できる街は、既存の市場を活気づける」と結びました。
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