「超高齢社会と健康寿命」
大阪府立成人病センター
名誉総長
堀 正二 氏
神戸新聞情報文化懇話会の10月例会は12日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で開催しました。
大阪府立成人病センター名誉総長の堀正二(ほり まさつぐ)さんを講師にお迎えし、「超高齢社会と健康寿命」と題して講演頂きました。
堀さんは1945年奈良県生まれ。大阪大医学部卒。同大大学院医学系研究科循環器内科学教授などを経て、2008年から大阪府立成人病センター総長を務められ、14年からは名誉総長をつとめておられます。
世界保健機関(WHO)の定義では、高齢化率が21%を超え、「超高齢社会」に当たる日本。平均寿命は女性87歳、男性80歳となり、堀さんは「わずか70年で30歳近く延びた。それに社会が対応ができていない」と述べました。
その上で、介護なしで生活できる「健康寿命」を延ばすことの重要性を指摘。要介護の三大要因として脳卒中、認知症、関節疾患や骨折などのロコモティブシンドロームを挙げ、「これらを克服すれば大きく改善する」と強調しました。それぞれの病気の症状や予防について説明し、「特に運動はできる範囲で取り組んでほしい」と話されんました。
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