「今日からできる
認知症の予防法」
社会福祉法人
浴風会病院精神科医
認知症介護研究・
研修東京センター
運営委員
須貝 佑一 氏
神戸新聞情報文化懇話会の5月例会は25日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸で開催されました。
浴風会病院(東京都)の精神科医で、認知症介護研究・研修東京センターの運営委員を務める須貝佑一さんに、「今日からできる認知症の予防法」と題してご講演頂きました。
須貝さんは、東京大学医学部保健学科卒業後、朝日新聞社記者を経て京都府立医科大学へ入学されました。1980年の卒業後、川崎市立川崎病院神経科などを経て、90年から浴風会病院精神科に勤務されています。
認知症を引き起こす代表的な病気であるアルツハイマー病について説明。原因や治療薬開発について触れ、「現状では発症した認知症の進行を止めることは難しい」とし、「普段から脳の神経細胞を活発化させることで予防に努めてほしい」と呼び掛けました。
また、アルツハイマー病の予防につながる生活習慣を紹介。食べ過ぎない▽魚や野菜・果物を意識して食べる▽お酒を飲み過ぎない▽有酸素運動▽楽器や囲碁などの頭を使う遊び―を挙げました。「認知症になるのをできるだけ遅らせて寿命を全うしてほしい」と締めくくりました。
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