参議院選を控えて
名古屋外国語大学
大学院教授
高瀬 淳一氏
神戸新聞情報文化懇話会の6月例会は22日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催。情報政治学者の高瀬淳一・名古屋外国語大教授を講師に迎え、「参院選を控えて」と題して講演頂きました。
同日、公示された参院選。与党は改選議席121のうち46議席を獲得すれば過半数となります。高瀬教授は「政局の混乱はまず起こらない」とする一方、1人区での野党共闘が成果を上げる可能性も指摘。兵庫については「民進が全国政党になるかを占う注目選挙区だ」と述べました。
安倍首相が最大の争点に位置付ける経済政策「アベノミクス」に厳しい見方を示し、「鍵は人手不足への対応だ。『一億総活躍』を打ち出しているが、労働力人口の減少が見込まれる中で、いかに労働力を確保するかが重要となる」と強調しました。
安倍首相は就任して約3年半。小泉元首相が就任後3年ほどたって郵政民営化の取り組みを本格化させたことを踏まえ、「参院選で改憲勢力が3分の2に達すれば、首相が改憲に動き出す可能性はある」と語りました。
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