「大事なことから
忘れなさい
~迷える心に効く
三十の禅の教え」
退蔵院副住職
松山大耕 氏
神戸新聞情報文化懇話会の2月例会は16日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催しました。京都市右京区の退蔵院副住職、松山大耕(だいこう)さんを講師に迎え、「大事なことから忘れなさい~迷える心に効く三十の禅の教え~」と題してご講演頂きました。
松山さんは京都市生まれ。2003年に東京大学大学院農学生命科学研究科を修了し、埼玉県新座市の平林寺で修行を積み、07年から現職を務めておられます。若手アーティストが退蔵院本堂のふすま絵を描き上げるプロジェクトを企画したり、外国人に禅を指導したりするなどの取り組みでも注目されています。
禅を「仏陀(ぶっだ)の苦行を追体験することによって、悟りに行き着く実践型の宗派」と説明。近年、禅や座禅を学ぶことを希望する人が増えるなど関心は高まっているといい、生活の中で生かせる教えを紹介されました。
日々の修行や禅問答、精進料理などを例に、「目に見えないものを大切に」「知識で判断せず、自ら動いて」と語りました。また自分の心に素直であることを意味する「平常心(びょうじょうしん)」など、禅から生まれた言葉も披露しました。
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