過去の例会について
2015年12月例会

「引退してから思うこと」
 将棋棋士
 九段 内藤國雄 氏

  神戸新聞情報文化懇話会の12月例会は22日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開催いたしました。将棋棋士の内藤國雄九段に「引退してから思うこと」と題してご講演頂きました。


 内藤九段は神戸市出身。1958年にプロ入りし、王位と棋聖をそれぞれ2期獲得しました。今年3月末に引退し、通算1132勝は歴代6位。


 「将棋以外の世界も知りたい」という内藤九段は、現役時代から各界の著名人の講演に足を運んだそうです。「物事を真正面から見過ぎると分からないことがある。少しずらすことで、次の一手が見えてくる」と指摘。57年間の現役生活を振り返り、「30代は努力、40代は体力、50、60代は運」と実感したと語りました。


 また、母親がかつて「負け将棋でも、相手が喜んだと思えば良い」と声をかけてくれたエピソードに触れ、今でも深く印象に残っている心情を明かしました。


 講演が終わった後、内藤九段を囲んだ懇親パーティーも催され、井戸敏三知事や久元喜造神戸市長が出席。阪神・淡路大震災から20年が過ぎた後のまちづくりについての抱負を語るなどしました。

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