「渋沢栄一
『論語と算盤』で
未来を拓く」
コモンズ投信取締役会長
シブサワ・アンド・
カンパニー
代表取締役
渋澤 健 氏
神戸新聞情報文化懇話会9月例会は16日、神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテルで開かれました。
コモンズ投信会長の渋澤健さんを講師に迎え、「渋沢栄一『論語と算盤(そろばん)』で未来を拓(ひら)く」と題してご講演頂きました。
渋澤さんは1969年に父の転勤で渡米。テキサス大学卒業後、日本国際交流センター入社。JPモルガン銀行、ゴールドマン・サックス証券などを経て、2007年コモンズ設立。08年、コモンズ投信に改名し、会長に就任されました。約140年前に日本最初の銀行「第一国立銀行」を設立した渋沢栄一の玄孫にあたります。
渋澤さんは、高祖父ら偉人が残した言葉は「我々の共通の財産」と主張。栄一の講演録である「論語と算盤」の「と」に注目し、同書を引用しながら「論語(道徳)とそろばん(経済)という一見矛盾していることをどう合致させるかが、経営の力になる」としました。
長期投資を扱う自身の仕事にも触れ、「投資とは世の中の成長を取り込むチケットを、自分のポケットに入れること」などと助言しました。
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