「可能性への挑戦」
NHK大相撲解説者
スポーツキャスター
舞の海秀平氏
神戸新聞情報文化懇話会の8月例会は21日、神戸市中央区波止場町2のホテルオークラ神戸で開かれました。NHK大相撲解説者でスポーツキャスターの舞の海秀平さんに「可能性への挑戦」と題して講演頂きました。
舞の海秀平さんは1968年生まれ。日本大学相撲部で活躍後、大相撲入り。〝技のデパート〟の異名で親しまれ、99年の引退までに技能賞を5回受賞しました。
講演では、手術で頭にシリコンを埋めて身長を増し、新弟子検査に挑んだ自身の経験に触れつつ、「可能性を捨てずに挑戦する意義」を強調しました。検査前日、身長が1センチ足りず諦めかけたが、医師に背中を押され、限界までシリコンに液体を注入したことも披露。「あの時に可能性を捨てず、挑戦していたから今がある」と話しました。
大型力士と戦い続けた現役時代を振り返りながら、「相手を怖いと感じたら思考は停止する」とし、「弱点は必ずある。そこをいかにうまく攻めるか常に考えていた」と、挑戦を続けることの重要さを説きました。
講演会後、懇親パーティーがあり、県の吉本知之副知事や神戸市の玉田敏郎副市長らが出席。舞の海さんも加わり、会場は和やかな雰囲気に包まれました
(C)神戸新聞社 ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。