イノベーターが継続的に
生まれる組織の法則
株式会社ワークハピネス
代表取締役社長
吉村 慎吾氏
神戸新聞情報文化懇話会の7月例会は21日、神戸市中央区北野町1のANAクラウンプラザホテル神戸で開かれました。ワークハピネス代表取締役社長の吉村慎吾さんを講師にお招きし、「イノベーターが継続的に生まれる組織の法則」と題してご講演頂きました。
吉村さんは早稲田大学卒業後、世界四大監査法人の一社で活躍し、企業の上場を支援。2002年に組織改革コンサルティングなどを担うワークハピネスを創業。
吉村さんはまず、日本企業の多くは過去の製品や過程に固執し、社会の変化に対応できていないと指摘。技術革新を追求しながら、廃業したレコードプレーヤーのメーカーを例に、「音楽で豊かな人生を提供するという理念なら変化に対応できただろう。まず自社の存在意義を再考する必要がある」としました。
また、「革新は天才的な人材が必要だと思われがちだが、一般的なものの異質な組み合わせで生まれる」と定義し、馬とエンジンで自動車、簡易袋麺とどんぶりでカップ麺など、これまでの発明について解説。「同質の人材をそろえ続ける組織は発想に限界がある。複雑な世界に対応するには、多様性のある人材が、異質な意見を言い合う環境こそが、革新の鍵になってくる」と語りました。
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