「一流とはなにか
~アスリートたちの
真実」
ノンフィクション作家
小松成美氏
神戸新聞情報文化懇話会の3月例会は、20日神戸市中央区港島中町6の神戸ポートピアホテルで開かれ、ノンフィクション作家の小松成美さんに「一流とは何か―アスリートたちの真実」と題してご講演頂きました。
小松さんは横浜市出身。放送局勤務などを経て執筆活動を始め、スポーツノンフィクションやエッセーなどを雑誌や書籍に発表しています。
小松さんはまず、アスリートへの密着取材を通じて見えた「一流」の定義を解説。「アスリートの人生で、スポットライトが当たる栄光の瞬間は1%ほど」とし、「一流とは、人から見えない残りの99%で、もがき苦しんだ末に頭を上げて歩き始めた姿や、諦めなかった人のこと」と持論を展開しました。
その上で、選手とのやりとりを紹介。〝振り子打法〟にこだわり続けた大リーガーイチロー選手は「周りに批判されても、自分が自信を持てるか、納得できるかを重視し、実績を上げてみせた」と説明。868本塁打を記録した王貞治さんも、「『目標の1千本は達成できていない』と成功すら課題にしていた」と振り返り、選手らの一流ぶりを強調しました。
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