神戸新聞情報文化懇話会の２月例会が１７日、神戸市中央区のＡＮＡクラウンプラザホテル神戸で開催しました。日本経済新聞元政治部次長で、政治解説者の篠原文也さんに「安倍政権の課題と展望」と題してご講演頂きました。

　　篠原さんは、早稲田大学卒業後、日経新聞に入社。テレビ東京の解説委員も務めました。

　　篠原さんは、国会では自民党の「１強」体制が続き、党内でも安倍晋三首相の力が強まっている、と指摘。「『ポスト安倍は安倍』という状況がしばらく続く」と長期政権の可能性に言及しました。一方で、２０１７年４月に先送りした消費税１０％への再増税に触れ、「それまでに経済再生できなければ、政権はもたない」とも語りました。

　　今国会で焦点となっている安全保障法制では、自民党と公明党の協議の難航も予想されるが、篠原さんは「公明の協力がなければ、自民は選挙で過半数が取れない。最後は落とし所を作るだろう」と予測。

　　また、安倍首相が憲法改正を見据え、「来年の参院選で衆院選とのダブル選に持ち込み、（改憲の発議に必要な）両院で３分の２を取りに行くという展開もある」との見方を示しました。