過去の例会について
2015年4月例会

「日本人がテロの標的に
世界の脅威
「イスラム国」の実態」
共同通信客員論説委員
佐々木伸氏

 神戸新聞情報文化懇話会の4月例会は21日、神戸市中央区波止場町2のホテルオークラ神戸で開催。共同通信客員論説委員の佐々木伸さんに、「日本人がテロの標的に―世界の脅威、イスラム国の実態」と題してご講演頂きました。


 佐々木さんは、早稲田大学卒業後、共同通信社に入社。ベイルートやカイロ支局長を経て、外信部副部長、編集局長などを歴任した。2012年から同社の客員論説委員を務めておられます。


 佐々木さんは、過激派組織「イスラム国」の組織図や中東の地図をスクリーンに映しながら、「インターネットを駆使した高度なサイバー技術と、原油の密売などによる潤沢な資金源が特徴」と、組織の実態を解説。1月に起きた邦人人質事件に触れ、「彼らは、残虐な行為をアラー(神)のための聖戦だと考えている。そのためなら何でも許されるというのが理論の支柱」と説明しました。


 さらに、平和な国や地域が一瞬にしてテロの標的になりえるといい、対策として「自衛の意識を高めることが大切」と強調。「旅行の際は、現地の治安状況を確かめ、危険な所には近づかないように。時には計画していた旅行を取りやめるなど、勇気を持って」と訴えました。

お問い合わせ
神戸新聞情報文化懇話会事務局(神戸新聞社 事業局内)
650-8571 神戸市中央区東川崎町1-5-7
TEL : 078-362-7057(平日9時半〜17時半) 
FAX : 078-360-5514 
E-mail : kjbk@kobe-np.co.jp