神戸新聞情報文化懇話会の１１月例会は１９日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルでおこない、神戸市長久元喜造氏に「人口減少時代の大都市行政」と題してご講演頂きました。

　久元市長は、総務省で自治行政局長などを歴任。神戸市副市長を経て、昨年１０月の同市長選で初当選しました。

　講演では「人口は都市の活力のバロメーター。東日本大震災以降、東京圏への転入が拡大し、ひとり勝ちの状態」と説明。東京に集中する理由を「ネット社会だが、結局はさまざまな人とフェース・トゥー・フェースの関係が築ける場所だから」とし、「多種多様な産業と人をどう養成し、いかに人を呼び込むかが都市の活性化には大切」と話しました。
　人口減少時代を迎え、課題として神戸空港の活用や三宮駅周辺の再開発などを挙げ、「行政、市民、企業がアイデアを持ち寄り、神戸に新しいダイナミズムを生むにはどうすればよいか。この観点が都市づくりに欠かせない」と訴えました。