「金正恩体制の現況」
慶應義塾大学
法学部専任講師
礒﨑 敦仁 氏
神戸新聞情報文化懇話会の10月例会が7日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸で開かれ、慶応大学法学部専任講師の礒﨑敦仁さんに「金正恩体制の現況」と題してお話しいただいた。
礒﨑さんは東京都出身。同大大学院修了。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員を経て、2007年より現職。北朝鮮政治を専門としています。
講演では、北朝鮮の指導者である金正恩第1書記の人物像や、故金日成主席からの三代世襲体制などについて解説。「自国の問題がどこにあるか見つけようとしている」と金第1書記に一定の評価をしつつ、「先代が掲げた政策を大転換するのは難しい」としました。
7月、北朝鮮が拉致問題の再調査に関する特別調査委員会をつくり、日本が経済制裁を一部解除したことに、「理不尽だが、被害者を取り戻すためにはさまざまな手段を模索すべき」とし、「歩調を合わせないと後戻りする可能性もある。安倍政権には、実効性のある解決を期待したい」と述べました。
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