「医療の国際展開
-神戸の明日へ-」
神戸国際メディカルセンター
理事長 田中紘一氏
神戸新聞情報文化懇話会の9月例会が16日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸で開かれ、神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC、神戸市中央区)理事長の田中紘一さんに「医療の国際展開―神戸の明日へ」と題してお話し頂いた。
田中さんは京都大を卒業し、同大付属病院長を経て、神戸国際医療交流財団理事長などを歴任。昨年から現職を務めています。KIFMECの施設は今年11月に開設予定。
田中さんは生体肝移植の技術確立に国内外で尽力。昨年9月には、シンガポールで「神戸」の名を冠した肝臓疾患専門の病院開設に携わるなど、新しい医療のあり方を模索してきました。
講演では、日本の医療について「いつでもどこでも治療を受けられる素晴らしい点がある」とする一方、「臨床研究が減るなど、新しい医療をつくる動きが不十分」と指摘。「KIFMECを拠点に若い人材を集め、シンガポールなどの海外と技術や人材の交流を進めながら、神戸を医療の国際都市にしたい」と訴えました。
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