神戸新聞情報文化懇話会の新春例会は２１日、中央区波止場町２、ホテルオークラ神戸でありました。講師に落語家の川柳つくしさんをお招きし、「新春寄席～笑う門には福来る」と題して、古典落語やウクレレ漫談などを楽しみました。

　川柳さんは１９６８年、千葉県生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社でＯＬを経験。９７年、落語家川柳（かわやなぎ）川柳（せんりゅう）さんに入門し、２０００年に二つ目、１３年に真打ちに昇進。現在、テレビやラジオなどで幅広く活躍しています。

　講演では、出ばやしに合わせて川柳さんが高座に登場。「私は婚活の真っ最中。ここから客席を見渡してすてきな男性がいると落ち着かないが、今日は大丈夫」と自身の近況を絡めて笑いを誘いました。

　鏡を知らない夫婦や尼僧が、鏡に映る自分の顔を他人と勘違いして騒動になる「松山鏡」などの古典落語やウクレレ漫談を披露。人気テレビドラマと辞任した東京都知事に触れ「同じ直樹なのにえらい違い」との時事ネタでも会場を沸かせました。

　講演会後、懇親パーティーがあり、兵庫県の井戸敏三県知事や久元喜造神戸市長らが出席。高士薫・神戸新聞社社長が寄席にちなんで謎かけであいさつを締めくくるなど、終始和やかな雰囲気でした。