過去の例会について
2013年11月例会

消費税増税から考察する日本経済
16年ポイントに
大阪経済大学経営学部客員教授
岩本 沙弓 氏

 神戸新聞情報文化懇話会の11月例会が26日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテルであり、大阪経済大学経営学部客員教授の岩本沙弓さんが「消費税増税から考察する日本経済」と題して講演しました。


 岩本さんは1991年から、日・米・加・豪の金融機関で、ヴァイス・プレジデントとしてトレーディング業務に従事。金融専門誌「ユーロマネー」で為替予想部門の優秀ディーラーに選ばれました。


 講演ではまず、安倍政権が掲げる経済政策「アベノミクス」を総括し、経常収支の黒字が続いている日本の経済力について「健全」と評価ました。その上で、2015年に10%に増税される予定の消費税に言及。「16年以降、消費税の影響で不況入りの危険性がある。他の策も考えないと財政再建には結びつかない」と指摘しました。


 一方、現在の為替相場について、米国が新型天然ガス「シェールガス」の産出増などでドル高傾向にあることに触れ、「ITバブルや住宅バブルなど過去の例を踏襲すると、シェールによるドル高も3年で頭打ちになる可能性がある」と指摘。日米ともに不安材料が重なる16年を今後の日本を占うポイントに挙げました。

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