阪神タイガース公式戦中継
3000試合の歴史
サンテレビジョン
報道制作局スポーツ部長
浮田信明氏
神戸新聞情報文化懇話会の8月例会が21日、中央区のホテルオークラ神戸であり、サンテレビスポーツ部長の浮田信明氏が「阪神タイガース公式戦中継3千試合の歴史」と題して講演した。
浮田氏は神戸市出身。信州大卒業後、サンテレビに入社。報道部に所属し、住民運動や選挙、震災報道などを担当。2010年から現職に就任し、ビジターを含めた阪神戦全試合の中継現場に駆け付けている。
講演では、サンテレビが試合開始から終了まで完全中継にこだわる理由を披露。「プロ野球といえば巨人」だった時代に独自色を打ち出し、兵庫の県域局でありつつ大阪府などでも放送が受信できる利点を活用し、「関西の人に喜んでもらえる放送を」と取り組んできた。
1969年の開局5日後から阪神戦の中継を始め、44年にわたる歴史を重ねた。開局当時は甲子園の観客が平均1万人台だったといい「今や4万人以上になったのも、サンテレビの完全中継が一役買えたのではと自負している」と胸を張り、最後に「スタッフ全員阪神ファン。今後も4千、5千試合と続けていきたい」と抱負を語った。
講演会後、納涼懇親パーティーがあり、矢田立郎神戸市長や山中健芦屋市長、兵庫県の金沢和夫副知事らも出席した。
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