安部政権と日本政治の課題
「インサイドライン」編集長
歳川隆雄氏
神戸新聞情報文化懇話会の3月例会が19日、中央区港島中町の神戸ポートピアホテルであり、政治、経済情報誌「インサイドライン」編集長の歳川隆雄さんが「安倍政権と日本政治の課題」と題して講演した。
歳川さんは、1947年、東京生まれ。週刊誌記者を経て、フリージャーナリストとして活躍してきた。著書に「自民と民主がなくなる日―永田町2010年」など。
歳川さんは、安倍晋三首相が自民党総裁選を勝ち抜いた背景に、麻生太郎副総理らの動きがあったことを紹介。麻生氏に近い人物を官邸スタッフに起用するなど、政権の本質を「安倍さんと麻生さんの連立内閣」とし、いつでも麻生氏が政権を引き継げる体制、との見方を示した。
4月下旬に想定される日ロ首脳会談では北方領土問題が一定進展する可能性がある、と予測。「外交でもそこそこの成果を出せば、参院選で自民党が勝つ。日本維新の会も取り込んだ長期政権となるだろう」と語った。ただ、「不安材料は首相の健康問題」とも指摘した。
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