どうなる日本の未来
~政権の行方と展望
政治評論家
有馬晴海氏
神戸新聞情報文化懇話会の10月例会が12日、中央区波止場町の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開かれ、政治評論家の有馬晴海(はるみ)さんが、「どうなる日本の未来―政権の行方と展望」と題して講演した。
長崎県出身の有馬さんは立教大経済学部を卒業後、リクルートに入社。その後、国会議員秘書を経て、1996年に政治評論家として独立した。現在はテレビ番組などでコメンテーターとして活躍している。
有馬さんは自身の職業について、「政治家ではないから無責任にものが言える。ただ、それによって色んなことが解決している」とし、「(その場にいたわけではないのに)実際に見たように言うことも多いが、その発言には根拠がある」と説明した。
政局については、衆院解散・総選挙を「年内はない」と断言。政治生命をかけると公言して消費税増税法案を成立させた野田佳彦首相が「9月、辞めずに逃げ切った。そんな人が10、11月に解散に応じるとは思えない」と語った。来年7月の参院選との関連に触れ、「民主党が参院で大敗すると国民はバランスを取ろうするから、8月に衆院選をすれば票が集まると考えている民主党議員もいる」と述べた。
(2012年10月13日 神戸新聞掲載)
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